ジャーナル

ボディビルのためのタンパク質:増やしても効果がなくなるのはいつ?

タンパク質は筋肉の修復と成長を支えますが、摂取量は多ければ多いほどよいわけではありません。目標量の考え方や、1日の中での摂り方、摂りすぎのサインを解説します。

ボディビルダーにとってタンパク質が果たす役割

筋力トレーニングは筋肉組織に負荷をかけ、タンパク質は修復や適応に使われるアミノ酸を供給します。十分なタンパク質を摂ることはこの過程を支えますが、体が適応するきっかけとなるのはトレーニングそのものです。タンパク質を増やしても、トレーニング計画が安定していないことや、回復が不十分なこと、食事全体の量が足りないことは補えません。

タンパク質は1gあたり約4kcalのエネルギーも供給します。体がさまざまな働きに必要とする量を超えて食べれば、その分のカロリーも1日の摂取量に加わります。余ったタンパク質がすべて、新しい筋肉を作るためだけに使われるわけではありません。

  • 筋肉組織の修復と維持を支える
  • 体の正常な働きに必要なアミノ酸を供給する
  • 1日のエネルギー摂取量に加わる
  • 食事に食べごたえと満足感をもたらす

誰にでも当てはまる理想量はありません

適切なタンパク質の目標量は、体格、トレーニング量、目標、総摂取カロリーによって異なります。ボディビル大会に向けて減量中の人と、少しずつ体重を増やしている人では、食事の組み立て方も違うでしょう。経験や食の好み、消化のしやすさも、実際に続けられる量に影響します。

体重に基づく目標量は出発点になりますが、「ここまでは十分、ここからは過剰」と一律に決める基準ではありません。目標とする範囲は、食事全体に無理なく収まり、ほかの食事を圧迫しないものにしましょう。すでに食事を記録している場合は、摂取量を増やす前に、普段の摂取量とトレーニングの進み具合、回復、食事のバランスを比べてみてください。

  • 現在の体格と目標を考慮する
  • トレーニングの頻度と強度を踏まえる
  • 目標達成を支える総摂取カロリーか確認する
  • 普段の食事に分けて無理なく摂れる量を選ぶ
  • トレーニングの段階が変わったら目標量を見直す

タンパク質の摂りすぎが考えられるとき

タンパク質を増やした結果、ほかの面からトレーニングを支える食品を摂る余地がなくなると、追加分の有用性は低くなります。タンパク質に偏った食事では、炭水化物、脂質、果物、野菜、食物繊維の供給源が減ってしまうことがあります。また、食事が単調になったり、満腹感が強すぎて不快になったりする場合もあります。

炭水化物は負荷の高いウエイトトレーニングのエネルギー源となり、脂質は体の正常な機能に重要な役割を果たします。果物、野菜、豆類、全粒穀物は、食物繊維や幅広い栄養素を補います。タンパク質を増やしてもトレーニングや回復が改善せず、食事のこうした要素が損なわれるなら、追加分は十分な価値をもたらしていないかもしれません。

  • 食事に炭水化物を多く含む食品がほとんどない
  • 果物、野菜、食物繊維の多い食品が後回しになっている
  • 1日の食事に脂質を取り入れにくくなっている
  • タンパク質の多い食事の後に満腹すぎる、または不快に感じる
  • トレーニングのパフォーマンスや回復に変化がないのに、タンパク質の摂取量だけが増えている

一度に大量に摂るより、分けて摂る

夕食に大量のタンパク質を摂って、1日分を補う必要はありません。食事ごとに分けて摂れば、炭水化物や脂質、色とりどりの植物性食品と一緒に取り入れる機会が何度かできます。食事がとりやすくなり、記録もしやすくなるでしょう。

毎食まったく同じ量を摂る必要はありません。たとえば朝食、昼食、夕食にそれぞれわかりやすいタンパク質源を加え、予定に合わせて間食を取り入れる方法があります。最適な配分とは、トレーニングに合わせやすく、細かい計算を繰り返さなくても続けられるものです。

  • 卵、全粒粉トースト、果物
  • ヨーグルト、オーツ麦、ナッツ、ベリー
  • 鶏肉、ご飯、ミックス野菜
  • 豆腐、麺、炒め野菜
  • ベイクドポテトに豆を添え、サラダを合わせる

普段の食事全体から考える

プロテインパウダーやプロテインバーは手軽ですが、ボディビルに必須ではありません。普段の食品なら、タンパク質を摂りながら、食感や栄養素の違いも食事に加えられます。食事を出発点にすると、1日全体のバランスを確認しやすくなります。

適したタンパク質源を取り入れたら、トレーニングの必要量や食欲に合わせて、ほかの食品を組み合わせましょう。炭水化物源、野菜や果物、適量の脂質源を加えてください。そうすれば、タンパク質の記録が、できるだけ高い数値を目指す競争にならずにすみます。

  • 魚、じゃがいも、グリーンピース、ロースト野菜
  • 脂身の少ない肉、クスクス、サラダ、オリーブオイル
  • レンズ豆のカレー、ご飯、野菜
  • 豆腐、麺、葉物野菜、ゴマ
  • ヨーグルト、バナナ、オーツ麦、ナッツバター

自分の記録をもとに目標量を見直す

食事の記録からわかるのは、1日のタンパク質量だけではありません。いつ摂っているか、どの食品から摂っているか、目標量を増やしたときに何が食事から減っているかも確認しましょう。その内容を、トレーニングの継続状況、筋力の伸び、食欲、食後の快適さ、回復と照らし合わせてください。

変化を判断できるよう、計画は一度に一か所ずつ調整しましょう。すでに一定量を安定して摂れていて、食事全体もトレーニングを支えているなら、機械的にさらに増やしても、次の一手として最も有用とは限りません。適切な上限は人それぞれですが、タンパク質を増やしても明確な利点がなく、ほかの食品を減らすなどの明らかな代償が生じているなら、摂りすぎている可能性があります。

  • 普段と異なる日ではなく、典型的な数日間を振り返る
  • 食事ごとのタンパク質の配分を確認する
  • 炭水化物、脂質、食物繊維がほかの食品に押し出されていないか確認する
  • 摂取量をトレーニングの質や回復と比べる
  • 現在の目標を支える、無理なく続けられる最低限の量にする

ジャーナルの記事も見る